理学療法士ってどんな仕事?キーワードは基本動作です。
理学療法は、リハビリテーションの中に属する一つの技術・知識体系です。
しかし、「理学療法」という言葉は歴史が浅く、世間ではまだまだ認知されていないと感じています。そこで今日は理学療法を知ってもらうために「理学療法の目的」の視点から紹介してみたいと思います。
理学療法の目的は「基本動作能力の回復を図る」ことだと言われます。
基本動作とは
まず基本動作とは①基本的姿勢②基本的動作の二つから成り立ちます。
基本的姿勢とは、背臥位、側臥位、腹臥位、座位、立位の5つを指します。
基本的動作とは、寝返り動作、起き上がり動作、立ち上がり動作、しゃがみ動作、移動動作の5つを指します。
これらを基本動作といいます。
生活上のあらゆる動作を、この基本動作に落とし込んで分析することが理学療法では重要です。
基本動作がなぜ大切なのか
ではなぜ、この基本動作を改善するのでしょうか?
例えば、病院に入院していて、自宅に帰ることを目標にしている患者さんがおられたとします。
理学療法士はその目標を叶えるために、家に帰ったらどういう日常動作が必要なのか考えます。
要は家に帰ったら患者そんが何に困るのか考えます。
そして次にその動作がなぜできないのか考えていきます。
そのためには、できなくて困る生活動作がどのような基本動作で成り立っているのか、さらにその基本動作を行うにはどのような身体の機能が必要なのか考えて治療に落とし込みます。
要は、患者さんが生活していく上で何が困るかを考えて、必要な問題を明確にして治療します。
これは重要なことで、その患者さんの問題に手当たり次第治療しても、患者さんが生活できるような状態にならなければ、退院できません。
そのため理学療法士は「基本動作」に着目し、施術を行います。これを理学療法といいます。
まとめ
今回は理学療法の主な目的である「基本動作」についてまとめてみました。
では理学療法士とはどんな資格でしょうか。
以下の記事に理学療法士と柔道整復師の違いという形で、「理学療法士」について書いています。よろしければご参照ください。