リハログ

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はじめまして。yusukeです。柔道整復師/鍼灸師/理学療法士 3つの資格を取得。各種養成校の学生向けに「リハログ」を運営しています。30代一児の父として頑張っています。

【柔道整復師・鍼灸師】養成校で解剖学・生理学が難しくて困っている1年生へ。

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僕は柔道整復師鍼灸師理学療法士の3つの養成校に合計9年間通いました。

そのため解剖学・生理学については3回も学習する機会がありました。

最初は正直これらの基礎科目は、暗記が多くてとても苦手でした。情報量が多すぎて何から覚えていいかわからなかったんです。

しかし、養成校を「梯子」するうちに要点がわかり整理されて逆に得意科目になっていました。

その時に以前なぜ難しいと感じていたのか、当時気づいたことをもとにまとめてみます。

 

要点がわからない

正直、解剖学や生理学は暗記科目です。

養成校の先生や先輩にアドバイスをもらっても「覚えるだけだ」とよく言われました。しかし、なぜそれが難しかったんでしょうか。

当時を思い出してみると、一年生の時、最初に解剖学・生理学に触れて最初に感じたのは、「何を覚えていいのかわからない」ということでした。

つまり、覚えるだけなのに覚えられない原因は「要点が分からない」ということでした。

 

また、養成校を梯子して、一年生で解剖学・生理学につまずく学生にたくさん会いましたが、この原因は多くの学生で共通していました。

 

その証拠に、二年生、三年生で応用科目に入り、解剖学・生理学の用語に慣れ始めると、三年生の国家試験対策の時に再び学び直したとき、一年生の時より数段理解しやすくなっている場合が多いです。

これは、一年生の時より要点が整理されているからだと思います。

 

そう考えると、用語に慣れていない中でその要点もわからず、ひたすら膨大な量の暗記をする一年生での解剖・生理学が一番辛いと思いますし、最初の山場だと思います。

どうすればいいの?

この「要点が分からない」ということは、言い換えると「テストで問われやすいところがどこかわからない」「どこから優先的に覚えていいか分からない」という事です。

今回、この解決方法として2つの方法を考えてみました。

まず1つは国家試験問題を解いてみるという方法です。

問題を解いてどんなことが問われやすいのかを知ることで、要点が見えてきます。

 

もう一つは、要点がわかっている人に聞くか、まとめをもらう方法です。

ただしこちらの方法は、向いている人と向いていない人がはっきり分かれます。

自分の中で咀嚼しないと暗記に入れないタイプの人にこの方法は向きません。

 

いずれにしても、これらの方法を使って要点を理解することが大事です。

要点を集めて、とにかくこれを覚えれば試験は大丈夫というまとめを作ります。

深く理解していくのはその後です。

 

このまとめは出来れば自分で作成した方がいいと思います。作成する過程で、理解が深まるからです。解剖学は最初は単純な暗記ですが、理解が深まれば系統立てて整理できてくるので情報量はかなりコンパクトになります。

教科書と一緒の内容でもいいので、自分の字で一度ノートに書きこんでみるとそれだけでも情報が整理されます。

 

それまで漠然とただ暗記してうまくいかなかった方でも、まず要点を理解していくことで全体が把握できてきて覚えやすくなります。

まじめな方ほど、すべてを覚えようとして情報量に圧倒され困っている印象があります。そういう方ほど、問題に慣れ要点をつかんでから整理する方が効率がいいと思います。

 

おすすめ書籍

問題をとくといっても、その問題をどこから手に入れるの?という話になってきますので、参考程度におすすめ書籍を紹介します。

 

【成瀬秀夫・木村明彦:「柔道整復師」「はり・きゅう師」「あん摩マッサージ指圧師」「看護師」「理学療法士作業療法士」国家試験問題(解剖・生理)10年間 解説と回答】

という書籍をご存じでしょうか?

 

とくに養成校の一年生でしたら非常におすすめです。

 

この書籍をおすすめした理由は、いろいろな資格の国家試験問題から解剖学・生理学の問題だけを、筋系、骨格系、消化器系、循環器系など「各単元ごとに整理して問題を集めてくれている」という点が、すばらしいからです。

 

他の問題集では解剖学・生理学以外の問題もあり、他の科目と分かれておらず、何年の国家試験というような年ごとの分け方が多く、一年生の時に手をつけると混乱します。

一年生では、いきなり国家試験問題を見ても解くべき問題を選びにくいんです。

 

おすすめした書籍では、一年生の時に見てもわかりやすく、授業でやっているところの問題を拾いやすいので非常に重宝します。

 

さらにそれぞれの問題の解説がついていて、これもわかりやすく短くまとめられていて理解を助けてくれます。

使い方

使い方としては、まず学校で授業を受けて、その内容を自分なりにノートなどで整理します。まず、これで要点を予測しておきます。

 

そのあとすぐ対応した問題を解けば、頭のなかで整理され要点が見えてきます。

その時、自分で整理したノートに書き込んだり、要点をチェックしたりしていると自然に覚えられます。

この過程で暗記から理解に変わるからです。

 

教科書に直接書き込む勉強方法をとっている方は、まず問題を解いてみてもいいかもしれません。これで要点が分かり問題に慣れるので、テスト対策はできると思います。

 

しかし、より理解を完璧にするには、「解剖学は絵を描くこと」「生理学はストーリーで覚えること」が大切です。要点が暗記できたら深く掘り下げていきましょう。

いきなり深く全部をやると混乱しますが、要点が頭に入ってくると理解しやすくなります。

問題を解くのがうまくなることと、応用的に知識が使えるという状態とでかなりの差があります。二年生・三年生の応用科目で困らないためにも、しっかり理解する必要があります。

しかし、そのための第一歩として、まずは「要点の理解」が重要であるという内容であることをご理解ください。

まとめ

まずは、最初に紹介した書籍で解剖学・生理学の用語や、要点、選択問題に慣れましょう。それから、知識を深めることをおすすめします。

 

この順番をおすすめするのは、いきなり膨大な情報が入ってきて、整理できず覚える糸口が見つからずに解剖学・生理学に苦手意識を持ってしまう人をたくさん見てきたからです。

 

解剖学・生理学はじつは勉強を進めていくと、情報同士がつながり、体系的に整理されてきます。そうなってきたころには暗記量もじつは少なくなってきます。でも、そこまでいくまでに、最初はばらばらの膨大な情報を覚えなくてはいけなくて、優先順位がわからず、すごく量が膨大に感じてしまいます。

 

解剖学・生理学は最初は暗記です。用語の慣れるまでは、ひたすら暗記するしかありません。しかし、紹介した書籍によって、暗記する優先順位がつけられることや、理解して暗記し易くなることによって少し勉強が楽になると思います。

 

もし困っている方がおられましたら、参考にしてください。