リハログ

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はじめまして。yusukeです。柔道整復師/鍼灸師/理学療法士 3つの資格を取得。各種養成校の学生向けに「リハログ」を運営しています。30代一児の父として頑張っています。

【理学療法士】社会人が学生生活で苦しかった4つのこと。

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僕は社会人入試で理学療法士養成校に入学しました。

大学では少ないかもしれないですが、専門学校では社会人入試組ってけっこういます。

 

社会人経験者は、それぞれいろんな背景を持って入学しています。学業以外にも戦うことがいっぱいです。

 

今回は、あえて社会人経験者としての学生生活の「ネガティブな面」を書いてみます。

(実際はポジティブな面もたくさんあります)

 

 

学費との闘い

医療系の学校は、学費が高いです。

そのため、この学費との闘いが一番大変です。

 

しかも養成校に通うということは、仕事も今までのようにフルで働けません。

じつは、学費+収入面のマイナス分の両方が真の学費なんです。

 

例えば今までの年収が400万円だとします。しかし養成校に通うことで年収が100万円まで下がったとします。そうすると本来稼げていた年間300円もある意味損失していることになります。(損失ではなく投資ですね)

例えば学費が500万円だとしても、じつはそこに見えない損失が生まれています。

 

しかしそんな状況でも生活費はかかってきます。僕の場合は家族もいたので本当に極貧でした。

 

その対策は、奨学金を借りる人、家族に働いてもらう人、貯金を切り崩す人など様々でした。

なのでアルバイトする時間や頻度も人によって違いました。

 

そのため勉強できる時間にそれぞれ差ができてしまい、学力に影響している人もいました。

生活背景によって学生生活のしんどさはかなり違ったと思います。

 

これが社会人として入学する場合のひとつの現実です。

しかし、皆それを乗り越えて頑張っているので、共感してもらえる環境でもありました。これは大きかったです。

 

家庭環境

家族がいる場合といない場合では状況はかなり違います。

いない場合でも大変なことには変わりありませんが、家族がいればさらに大変です。

 

家族がいる人は、家族みんなの支えがあって初めて通えます。僕もそうでしたが本当に感謝でいっぱいです。

 

しかし、それは「自分のことだけに集中していてはいけない」ということを意味します。家族に不自由な思いをしてもらう分、そのフォローも必要ですし、もし家族に何かあれば学業どころではありません。

 

学校に通うと、日々覚えることもたくさんあり、思っているよりハードな生活が待っています。

 

さらに学校でも人間関係があります。金銭的にも時間的にも十分にコミュニケーションをとることが難しいため、人によっては苦労するかもしれません。

 

学校だけでも色々なことで悩みます。しかし、それでも自分のことだけに集中するわけにはいきません。

 

本来大黒柱の自分が働けないということは家庭にとってかなり大きい事です。

学校と家庭の両立は大変です。数年学校に通うと予期しないことも起きてきます。

 

学校生活

多くの場合働きながらになると思います。

働いて学校に通う生活はハードです。しかも、自己学習時間をとらないと授業だけではついていくのが困難です。

 

この辺は個人の学力にもよりますが、多くの場合苦労します。

理学療法の勉強は暗記がほとんどです。その代わりにかなり膨大な量です。なので思っているより自己学習の時間がいります。

 

しかも割と普通に留年します。学校によっては卒業時クラスの半分がいなくなっていたなんていうこともよくあります。

 

さらにクラスでは年代も様々なので、人間関係も複雑な傾向があります。

理学療法の学校ではグループワークが多いため、クラスの人間関係は重要です。

しかし社会人組は、金銭的にも時間的にもなかなか現役生のようには付き合えません。

そのため中々大変だったりします。

 

とはいえ、そこは社会人組同士で理解しあえる部分もあるので何とかなる場合が多いです。

 

実習・就職先

学生生活を乗り切ればあとは実習と就職です。

 

最終学年は長期実習の連続です。だからほとんどの場合働けません。

まず収入面がさらにピンチになります。

ただしこれは入学前から想定していると思いますので、対策しているはずです。

 

大変なことがあるとしたら、実習のバイザーとの関係です。

社会人経験者のの場合、バイザーの方が年下ということがよくあります。

年齢など気にせず柔軟に行ける人ならそれほど気にしなくてもいいですが、それができない人は大変苦労する傾向にあると思います。

 

また、就職はやはり若い人が有利です。特に公的な病院などはその傾向が強いです。

あと在学中の成績も重要です。成績が悪いと国家試験に落ちる可能性が高いと判断されるためです。

年齢はどうしてもマイナスに働くので成績はできるだけいいに越したことはありません。しかし、今まで書いたように学業に集中できる状態とは限らないためここが難しいところです。

 

このようなことから、就職先は限られてしまう現実があったりします。

とはいえ行きたい病院に就職できた人も多くいるため、全く選べないわけではありません。

 

ただ若い年代にくらべてやや厳しいということです。

 

就職先はありがたいことに選ばなければ充分にあるので、就職できないということは聞いたことがありません。そこは大丈夫なので安心です。 

 

 まとめ

ネガティブな面ばかりかいてしまいましたが、実際は楽しいこともたくさんあります。

 

新たな出会いもありますし、勉強もやりたい分野をやるので楽しいです。

しっかり計画して入れば楽しい学生生活を送る人も多くいます。

 

しかし、あえてネガティブなことを書いたのは、社会人組は目指したい気持ちが弱いと本当に挫折してしまいます。どうしてもなりたいという気持ちが重要です。

今回書いたような現状があることも、ある意味参考になるのではないかと思い書いてみました。

 

あくまで主観で書いた記事なので、当てはまらない人もいます。その点はご了承ください。