リハログ

リハログ

はじめまして。yusukeです。柔道整復師/鍼灸師/理学療法士 3つの資格を取得。各種養成校の学生向けに「リハログ」を運営しています。30代一児の父として頑張っています。

【理学療法士】臨床実習が辛いのはなぜ?バイザーとうまくいかない理由

f:id:r154018:20180315121325j:plain


理学療法士の臨床実習は厳しいとよく耳にします。しかし、実際どんなことで辛くなるのでしょうか?

自分自身が経験した範囲ですが、辛くなりそうなポイントについてまとめてみます。

 

期間が長いため疲労する

臨床実習は2ヵ月程度の長期の実習です。人によってはその期間を遠方の実習地で過ごすことになります。

いずれにしろ今まで慣れ親しんだ学校での生活ではなく、慣れない環境で2ヶ月過ごさなければなりません。

人間関係も新しく構築する必要があり特に最初は大変です。

 

しかも実習では課題が毎日ある場合が多いです。

朝から夕方ないし晩まで実習して、その後は深夜まで課題をするという生活が続きます。

そのため疲労がたまっていきます。

 

いくら実習地との相性がよくても、誰しも多少なりともしんどい経験をするものではないかと思います。

 

人間関係で悩む

実習で悩むといえば、人間関係の悩みが最も多いのではないでしょうか。

人間関係の悩みを抱えた場合、勉強どころではなくなり、かなり消耗してしまいます。

 

バイザーは多くの場合、指導者として接してくださいますがやはり人です。その精神状態にも変化があります。

また2ヵ月間という期間を常に一緒に過ごす場合は、倦怠期とまではいきませんが多少人間関係に波があります。

 

また、バイザーは常に自分の勤務中に学生に関わってくれています。そもそも指導することは仕事の中心ではありません。

そのためバイザーは「自分の仕事」と「学生への指導」を両立しなければいけない状況です。そして、この2つの配分はバイザーの性格だけではなく、環境によっても左右されてしまいます。

加えて、バイザーが指導することに慣れているかもどうかも影響します。

 

学生は実習にすべてをかけますが、バイザーは仕事があり指導にすべてをかけられるわけではありません。

 

実習はたしかに実習地の状況やバイザーとの相性といった面で、当たり外れという要素がありますが、トラブルがあった場合、多くは学生側に問題があることも事実です。

 

実習において最も重要なことは、学生が自分の立場をわきまえた態度をとれているかだと思います。

 

もし、人間関係でトラブルになったとしても、鬼バイザーにあたってしまったと思わずに、まず学生の方がバイザーの状況に配慮できているか、自分勝手になっていないかという視点で考えていかないと改善の糸口はみえません。

 

こちらから相談すれば、バイザーもかつて実習を乗り越えてきているので、気持ちをわかってくれる場合が多いです。

 

もう一つ人間関係でよくあるケースが、スーパーバイザーとサブバイザーで連携があまりとれていないというパターンです。

それぞれの指導内容が食い違うと、どちらに合わせていいかわからなくなり大変だということもよく耳にします。

 

これについては学生の立場で改善が難しい場合があるので、養成校の担当教員に相談してもいいかもしれません。

 

課題の量で悩む

課題の量は実習先によって違います。なので人間関係の次に大変なのが課題ではないでしょうか?

 

しかし、多くの場合、学力は問題になりません。

 

実習での課題の難しさは、学校のように「課題内容をはっきりと伝えてもらえるわけではない」ところです。

たとえ量をこなしたとしてもバイザーが意図した内容でなければ、学生が自分勝手な事をしているようにしか映りません。

 

多くの先生は努力してほしいのではなく、学んでほしいと望んでいます。

その意図を汲めないと、関係もどんどん悪化します。

 

この原因は大抵の場合、コミュニケーション不足です。

よく問題となるのは、バイザーが言っていることを理解せずに返事だけしてしまうケースです。

自分では理解しているつもりでも、実は全く違ったということがよくあります。

 

できれば帰るまでに、自分が今日やろうとしている課題内容をもう一度バイザーに確認するのが無難です。

間違えた認識で課題をこなしても全くプラスにならず、むしろマイナスになる場合があるので、ちょっとでも曖昧な時は確認したほうがいいと思います。

 

バイザーの意図とずれたことをして量をこなすよりは、意図に沿ったことを中途半端にでもこなした方が遥かにましです。

 

まとめ

今回は「実習期間」「人間関係」「課題」という3点で臨床実習の辛さをまとめてみました。

実習中の悩みの大半はバイザーとの関係性がうまくいかないことに起因します。

今回はよくあるケースについて書いてみました。

 

もし悩んでしまったら養成校の先生やクラスメイトに相談することが大切です。

悩んでいるときは、なかなか客観的に捉えられないので他者に話を聞いてもらうのが一番です。

 

ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、このような悩みさえなければ、実習はとても楽しいものです。

今までやってきた座学が臨床と結びつき、感動することもよくあります。

また自身の目標となるような先生との出会いがあったり、自分が学びたい分野が見つかったりもします。

 

人間関係が良好であれば、かなりいい経験を積むことができるのも事実です。

 

これから実習に行かれる方は、よければ参考にして下さい。いい実習になることをお祈りしています。